歯周病とは主にプラークを原因とした歯周組織の破壊を引き起こす
炎症性の疾患(感染症)のことをいいます。
多くの歯周病は虫歯のように激しい痛みを引き起こすこともなく、
長い年月をかけてゆっくりと進行して行く歯科における2大疾患の1つで、
痛みが出た時にはすでに手遅れなんてことも多いやっかいな病気です。
<<治療の流れ>>
ステップ①
1回目の歯周組織検査を行ない歯周病の進行度合いを把握し
ブラッシングの練習、スケーリング(歯肉縁上の歯石除去)を行います
歯周病治療が虫歯の治療と異なるのは体の免疫力や回復力、
そして患者さん自身によるブラッシングに大きく依存するという点です
患者さん自身が生活習慣を改め歯周病を治そうとする強い意志がないと治すことはできません。
ステップ②
2回目の歯周組織検査を行い回復具合を測り、
続いてルートプレーニング(歯肉縁下の歯石除去)を行います。
中程度の歯周病であればほとんどのケースで
このステップを乗り越えなければなりません。
この段階にくると歯周ポケット内をさぐるため局所麻酔を行ないながら、
何ブロックかに分けて少しづつ処置して行きます。
歯医者に行くたびに痛い思いをして、その後はしばらく冷たいものがしみる
(健康な歯根表面が露出するため)
患者さんにとっては回復している実感も得ることができず憂鬱な時期です、
実際ここで挫折してしまう方もいらしゃいます。
しかしここで辞めてしまったらまた元に戻る、もしくは元より悪くなることになります
何とか乗り越えるしかありません。
ステップ③
3回目の歯周組織検査を行い必要に応じて歯周外科治療を行います。
すべての歯周組織が健康な状態になればメンテナンスに入ります。
ここまでくればほとんどの歯石は除去されていますので、炎症はほぼ収まるでしょう。
しかし歯周組織が部分的に不安定な状態のまま改善されないことがあります。
原因としては歯石の取り残しや余分な歯肉が残っていて厚みが適切でない場合、
こういった場合は歯肉を切開剥離し歯根表面を徹底的に磨き、
余分な歯肉は切除して縫合します。
患者さんにとってはつらい道のりですがこの試練を乗り越えることによってのみ、
健康な歯周組織を手に入れることができます。
<<まとめ>>
歯周病は長い年月をかけて進行して行く慢性疾患です、1ヶ月や2ヶ月で簡単に治るものではありません、患者さん自身が疾患に対してじっくり取り組む姿勢が必要です。
歯科医、歯科衛生士とともに2人3脚でゴールを目指して、一歩づつ着実に歩んでいきましょう。そうすれば必ず快適な口腔環境を手に入れることができます。

