すれ違い咬合

よくあるケースですが最後臼歯の7番がすれ違いで萌出したために咀嚼機能を果たしていません。

上顎は頬側に傾斜

下顎は舌側に傾斜しています。

そこで口蓋にアンカースクリューを埋入し、そこから伸ばしたワイヤーを6番の舌側に接着固定しフックをつけてゴムで引っ張ります。

下顎は頬側にアンカースクリューを埋入し同じくゴムで引っ張ります。

上顎がきれいに並びました。

下顎も起き上がりました。アンカースクリューを用いることで普段矯正治療をしない歯科医師でも簡単に部分矯正を行うことができるのでおすすめです。
症例その2

別の症例です、お金をかけずにもっと簡単に治す方法。患者さんは18歳男性。

8番が萌出しようとしているので、7番を抜歯します。

術前パノラマエックス線写真

術後2年のパノラマエックス線写真

8番が7番の位置に萌出しました。

すれ違い咬合が解消され、しっかり咬合しています。ただこの方法は患者さんの年齢が若くないと難しいのと、下顎がある程度挺出する可能性があるので、できればきちんとした矯正治療をすることをお勧めします。