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樋状根

「といじょうこん」と読みます
下顎の7番に多く、日本人の2〜3割に存在すると言われています
この樋状根、非常に歯科医泣かせな存在です

樋状根は特殊な形態のため、根管拡大に時間がかかり、指も痛くなります。
しかし保険の点数は普通の根管治療と変わりません

こんな時、患者さんの「ありがとう」の一言で救われます

 

根管に何も入っていないため細菌が繁殖して根尖病巣ができています

 

膿みを排出するためのフィステルが形成されています

 

充填されているものを除去していきます

 

「根管が樋状になっています」

 

ひたすら地道に手用ファイルで拡大していきます

 

根管充填

 

しっかり根管充填されています

 

フィステルは消えました

 

根管治療において最も重要なのは根管内を、いかに無菌状態にするかということなので根管充填の良し悪しは治療結果に影響しないとも言われています。
大事なのはそこに至るまでの行程です。