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歯周ポケットの減少

毎回ブログでインプラントの話ばかりしているとインプラント大好き歯科医のように思われてしまいますので今回は歯内療法&歯周治療の話です。
すべての歯科医がそうであるように私も天然の歯をいかに長持ちさせるかということを第一に考えて診療を行なっています、なんといっても自分の歯で噛めることが患者さんにとって一番の幸せであるはずだからです、そしてインプラントにしても残存している天然歯を咬合による負担から守るための一つのツールに過ぎないと考えています。

さて下のX線写真の患者さんは歯槽骨に大きな骨吸収が認められ、歯周ポケットは近心および舌側で12mmありました、カリエス(虫歯)はありません。
まず根管治療を行いその後、徹底したスケーリングルートプレーニングを行います、そして6ヶ月に1回のメンテナンス(定期検診)で歯周基本治療を行ってきました、すると4年後のX線診査では一定の歯槽骨の回復を認めることができました。
 

 

術前のX線写真、歯槽骨の垂直的骨吸収は根尖部にまで達している

 

 

術後4年経過後のX線写真、完全ではないがある程度の高さまで歯槽骨が回復しているのがわかります

 

 

 

 

現在の歯周ポケットの深さは6mm、歯周外科という選択肢もありますが患者さんの年齢などを考えると、このまま継続的にメインテナンスを行っていくことが最適と考えます。またこれも毎度の話ですが歯の健康を守るためには定期的な歯科医のチェックが最も重要だと常々思います。