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矯正を用いた歯周病治療

平成21年に初来院された患者さん、全身疾患などは特になく中程度の歯周病でした。そこから歯周基本治療であるプラークコントロールの徹底、スケーリングルートプレーニング、さらには歯周外科といった歯周治療のガイドラインに沿って治療を進めてきました。そして回復の兆しが出たところでメインテナンスに入るのですが、時間の経過とともにまた病状が悪化、再度治療を行い症状改善、メインテナンスに入ってまた徐々に悪化するといった具合で、結果10年の間に2本の歯を喪失しました。

 

 

10年間のプロービングチャートは一進一退の繰り返し、私のとって苦悩の記録です。

 

 

不正歯列が患者さんのプラークコントロール、我々のメインテナンスの障害になっていると判断、何とか進行を食い止めたい一心で患者さんを説得し矯正治療を行う承諾をいただきました。
 


矯正治療の経過をスライドショーにしました。

 

 

最初はあまり乗る気ではなかった患者さんでしたが、不正歯列が改善するとともに歯周組織が回復、さらには咀嚼もしやすくなり、審美性も改善と来院のたびに患者さんの表情が明るくなっていくことを実感しました。しかし治療は現在も続いています、もしかすると完治することはないのかもしれません。それでも私が歯科医を続けている限りは責任を持って治療を続けていきたいと思います。

 

 

切れない鈍らなキュレットでスケーリングルートプレーニングを行うと歯石がなめられて除去しにくい歯石表面を形成してしまいます。それを防ぐため使用ごとに研いでいると廃棄するキュレットがあっという間にいっぱいになります。