バイコルチカルサポート
上顎骨は下顎骨に比べ骨質が脆弱なのでインプラントにかかる負荷に耐えられないことがあります。 その問題を解決するための対応策は様々な方法が考えられますが、その中の一つにバイコルチカルサポート(両側皮質骨支持)という方法があります。
これは上顎洞底の皮質骨にインプラント体の先端をわざと当てることによりインプラントの支持力を高める方法です。
インプラントの先端を上顎洞底皮質骨にわずかに食い込ませるためには、サージカルガイドを用いたガイデッドサージェリーが必要不可欠となります。
![バイコルチカルサポート](https://www.landmark-dc.com/wp-content/uploads/2023/09/864efa71b0d3808a8425b0853dcb1148-409x500.jpg)
2本のインプラントを埋入してブリッジによる咬合回復を計画します。
![ガイデッドサージェリー](https://www.landmark-dc.com/wp-content/uploads/2023/08/1ab0ab77ddcadcbfce119232d7873e58-500x335.jpg)
ガイデッドサージェリーによってコンピューター上でシュミレーションした位置に正確に埋入します。
![バイコルチカルサポート](https://www.landmark-dc.com/wp-content/uploads/2023/07/f337bfe8341fba2dd50fc36bf010a5cb.jpg)
埋入後のCT画像。インプラント体の先端が上顎洞底皮質骨に接触していることが分かります。 こうすることで短いインプラントであっても強い咬合支持力を発揮することができます。
![バイコルチカルサポート](https://www.landmark-dc.com/wp-content/uploads/2023/11/1ce5b54731ce2a802552af575697df80-e1700036642741-406x500.jpg)
上部構造装着後のパノラマエックス線写真です。これで患者さんにとって最小限の外科的侵襲で十分な機能回復を獲得することができます。
![](https://www.landmark-dc.com/wp-content/uploads/2023/11/15b533b941938b8c3e77fddba8f8f174-500x335.jpg)
ブリッジ装着直後の頬側面観。時間の経過とともに歯肉と装着物の境界はなじんでいきます。
![](https://www.landmark-dc.com/wp-content/uploads/2023/11/f7ce2f582df65db619f352ef153f81dc-500x335.jpg)
ブリッジの舌側面観。今回の固定法はスクリュー固定とセメント固定のハイブリッドを選択しました。
以前あるセミナーで講師の先生がサージカルガイドなしでインプラントのオペをするのは、街灯のない夜道をヘッドライトなしで車を走らせるようなものと言っていました。 当時はそんな大げさなと思いましたが今となっては全く同感です。 現在当院では医療事故防止はもちろんのこと上部構造のアクセスホールの位置まで厳密に設定するためにサージカルガイドは必須アイテムとなっています。