BLOGブログ

一里塚

趣味というのはだいたい他人からは理解されないもので、ここ数年旧街道の探索にハマっているのですが誰からも理解されません。

旧街道には歴史の痕跡が多く残されており、それらを見ながら当時の様子に思いを馳せるのが醍醐味です。

一里塚とは文字通り1里ごとに設置された塚で、塚の上にはケヤキやエノキなどが植えられ、街道を往来する旅人の道標、ランドマークとなっていました。

しかし近代化に伴い旧街道が新たな道路として整備されていく過程で多くの一里塚が撤去されます。かろうじて残っていても2つで1組の塚が1つしか残っていない場合がほとんどです。

ところが先日偶然、完全な状態で保存されている一里塚を発見、一人で感動していました。アスファルトで舗装される場合、道路拡幅のためどちらか一方が潰されるのですが、2つの塚がそのまま残っているケースは今まで見たことがありません。

この感動はおそらく誰からも共感を得られないと思いますが、ぜひこれからも大切に保存されることを願います。

 

 

 

このサイズで1つだけの一里塚は割とよく見かけます。(旧甲州街道 恋塚一里塚)

今回見つけた一里塚、手前と奥で対になっています。(旧甲州街道 御射山神戸一里塚 みさやまごうどのいちりづか)

しかもかなり巨大で西塚に植えられたケヤキは樹齢400年超えだそうです。

東塚のエノキは明治初期に枯れてしまい、再度植え直したそうです。


台ヶ原宿で美味しい日本酒を購入して帰りました、これも醍醐味の一つです。