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定例研修会

昨日は秋葉原UDXギャラリーネクストで行われた定例研修会に参加してきました。

午前の部はシンポジウム「要介護を見据えて、インプラントの是非を考える」

高齢化社会における医療や介護の現場において、インプラントのあり方については現在盛んに議論されています。
寝たきりや痴呆によって口腔内のセルフケアが困難になった時、インプラントや残存歯があるために患者さんを苦しめているケース、逆に口腔ケアをしっかり行うことによって患者さんの病状回復やQOL(クオリティーオブライフ)が高まるケースなど。

通院可能な患者さんを対象にしている一般歯科医は、患者さんがいずれ迎えるであろう人生の終末期まで十分配慮した治療計画を考えなえればいけません、具体的にはスクリュー固定式のクラウンブリッジからマグネットやロケーターを用いた可撤式インプラントオーバーデンチャーへの移行などです。インプラント治療がこれだけ一般化した現在「インプラントを上手く入れる」ということから「インプラントの役割を上手く終わらせる」ということも考える時代になったと言えます。

午後の部は「Global Dental System」で有名な松本勝利先生による「咬合高径、咬合平面を考慮したスーパーストラクチャーポジション」

松本先生の咬合学に対する造詣の深さに大変感銘を受けました、しかも解りやすく、あらゆることが腑に落ちるといった内容でした、咬合学の講義というのは大抵睡魔に襲われがちなのですが、先生の軽妙な話術と進行のテンポの良さで、あっという間の4時間。改めて咬合学への興味が湧くきっかけとなりました。